講座概要

教授挨拶

 全国の地域医療の医師不足の問題は、熊本県にも当てはまり、それを解決する方策として、2009年の熊本大学医学部の入学生を対象に「県医師修学資金貸与制度」が開始され、2010年からは、同制度の「地域枠入学制度」も開始されました。
それにタイアップして、「地域医療システム学寄附講座」が設置され、「県医師修学資金貸与制度」の学生に対しての地域医療に関する特別教育を開始し、また、広く卒前の医学教育においても、「地域医療」に関する教育活動を行ってまいりました。

 2013年以降は、県の委託で大学病院に設置された、「熊本県地域医療支援機構」とタイアップして、「地域医療」に関する教育活動、支援活動を強化する体制となりました。更に、熊本県においても、新専門医制度における「総合診療専門医」の養成を行うプログラムを開始するため、プログラムの整備と、その実践の場として、教育拠点を2015年に玉名、2019年に天草、に設置し、地域における「総合診療」の診療と人事育成と言う形での地域医療支援が展開されました。この間、「地域医療・総合診療実践学寄附講座」としても、スタッフが増え、「総合診療専門医」プログラムで研修を行う専攻医も複数参加してもらい、熊本において、地域医療を総合診療の人材養成で改善していく体制が整いつつあります。

 これは、公立玉名中央病院、天草地域医療センターを初め、多くの地域医療の先生方、熊本県医療政策課、そして、大学病院の各講座のご理解があっての事と理解しており、改めて感謝申し上げます。

 今後、更なる体制の整備を行い、地域医療に貢献するより多くの人材を、キャリア形成と実際の診療と、双方の質の向上が可能な体制の整備を目指して実践して参りたいと思っておりますので、より一層のご理解・ご協力を賜ります様に宜しくお願い申し上げます。

講座の変遷

熊本大学病院「地域医療・総合診療実践学寄附講座」は以下の変遷を経て、現在に至っております。(敬称略)

2009年 熊本県の寄附講座として熊本大学医学部附属病院(現、熊本大学病院)に「地域医療システム学寄附講座」設置され、黒田豊が特任教授に就任
2014年 松井邦彦が特任教授に就任
2016年 「地域医療・総合診療実践学寄附講座」に改組
2020年 谷口純一が特任教授に就任