松田 圭史 先生(2014年度 熊本大学卒業)

 私は熊本大学医学部を卒業後、熊本大学初期臨床研修プログラムで初期研修を行い、修了後は熊本大学地域医療支援・総合診療後期研修プログラムで家庭医療・総合診療医を目指し、現在は公立玉名中央病院で研修中です。

 学生時代はサッカー部に所属し、医学部の勉強よりサッカー部の活動に時間と労力を費やしたような気もしますが、医者をする上では医学部での勉強と同等かそれ以上にサッカー部で得たものが大きように感じます。

 特に幹部学年となると、部員だけでなくOBの先輩方や他大学との関わりなど、ただの部活という枠組みではなく、一つの組織の幹部として様々なことをマネジメントする必要がありました。近年はチーム医療や地域連携などの重要性が謳われており、医師はその中でもリーダー的な役割を担うことも多いため、この経験は今思うととても貴重だったと感じます(当時はかなり辛かったですが・・・)。その他にも問題解決能力やコミュニケーション能力、忍耐力など医者をする上での基本的な能力を培うことができたと思います。部活に限らずアルバイトやボランティア活動などにおいても、取り組み方次第で得られるものを大きく変わってくるので、せっかくなら少し高い意識を持って取り組んでみて欲しいと思います。

 私は出身が多良木町という田舎であったこともあり、地域医療に興味を持ち、これまでも地域医療に多く関わりながら研修を行ってきました。その中で感じたことは、やはり地域には医者は不足しており、総合診療医が担う役割は大きいということです。役割は多岐に渡っており、大変だと感じることもありますが、患者・地域特性に合わせて様々な人と協力しながら良い医療を目指すことはとてもやりがいがあります。これからも熊本の地域医療に貢献していきたいと思っておりますので、たくさんの同志を心待ちにしております。

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