平成30年8月16日~18日 夏季地域医療特別実習を行いました。
8月16日から18日までの3日間、水俣市・芦北地域(水俣市、芦北町、津奈木町)で、水俣市、芦北町、津奈木町、地域の医療施設や福祉施設のご協力のもと、夏季地域医療特別実習を行いました。
<実習1日目> 8月16日(木)
午前中、水俣病資料館にて、館内見学及び語り部の方による講話を拝聴しました。
午後からは、水俣病情報センターに移動し、水俣病や地域行政の取組み状況等について講話いただきました。
-
「水俣病問題の概要及び水俣病の被害者救済(政治解決関連)について」
水俣病保健課主事 加瀬島 大成 氏 -
「公害健康被害補償法(公健法)に基づく水俣病認定について」
水俣病審査課主幹 那須 豊 氏 -
「水俣・芦北地域振興計画について」
県南広域本部芦北地域振興局保健福祉環境部 副部長 川浪 誠 氏 -
「水俣病の治療研究の現状」
国立水俣病総合研究センター臨床部長 中村 政明 氏 -
「環境モデル都市みなまたの取組み」
水俣市環境課長 柿本 英行 氏
その後、エコパーク水俣を訪れ、水俣病犠牲者慰霊の碑や水俣湾を見学しました。
見学を終えた後は宿泊施設に移動し、外部講師によるセッションが行われました。
三重県立一志病院 鶴田真三 先生 | ||
地域包括システムが必要となっている背景や概要について説明いただきました。 | ||
まつむらファミリークリニック院長 松村伸 先生 | ||
地域包括ケアシステムに関わる介護保険制度、実際に関わる施設や具体的なサービス、関わる他職種について説明いただきました。 | ||
頴田病院 武末真希子 先生 | ||
現在勤務されている飯塚頴田病院の地域や実際の診療活動、経験された事例をもとに在宅医療の実際について説明いただきました。 | ||
<実習2日目> 8月17日(金)
早朝から、教員によるフィールドワークの導入説明を受け、各班フィールドワークへ出発しました。1班・2班・3班・4班・5班が水俣エリア、6班・7班が芦北エリア、8班が津奈木エリアでフィールドワークを行いました。
1group@水俣A |
2group@水俣B |
3group@水俣C |
4group@水俣D |
5group@水俣E |
6group@芦北A |
7group@芦北B |
8group@津奈木 |
フィールドワーク終了後は、各班で最終日に発表に向けてのスライド作成を行い、夕食会では今回の実習関係者の皆さまとの交流を図りました。この度、実習にご協力くださいました関係者の方々より、それぞれの地域医療に対する思いを語っていただきました。
<実習3日目> 8月19日(土)
午前中、水俣市立総合医療センターの大講義室をお借りし、各班の事前学習とフィールドワークを通し学んだことや、そこから考えられる今後の課題をまとめたスライド発表を行いました。
その後、鹿児島大学大学院医歯薬学総合研究科 地域医療学分野 大脇 哲洋 教授に「鹿児島大学 離島・地域医療実習」をテーマに、鹿児島大学での医学生実習の様子や取組みについてご講演いただき、三重大学大学院 医学系研究科 家庭医療分野 北村 大 先生、頴田病院 松本 朋樹 先生には、最終日のグループ発表を終えた参加学生に実習の振り返りを行っていただきました。
鹿児島大学大学院医歯薬学総合研究科 地域医療学分野 大脇 哲洋 教授 |
|
三重大学大学院 医学系研究科 家庭医療分野 北村 大 先生 頴田病院 松本 朋樹 先生 |
|
つづいて、水俣市病院事業管理者 坂本 様、熊本県医療政策課 中本 様より、今回の実習及び参加学生のグループ発表等についてご講評いただいた後、本実習を無事終了いたしました。
水俣市病院事業管理者 坂本 不出夫 様 |
熊本県医療政策課 審議員 中本 弘作 様 |
多くの関係者の皆様からご協力をいただき、実りのある実習ができましたことに深く感謝申し上げます。