【評議員会】第5回 熊本県地域医療支援機構評議員会議
第5回熊本県地域医療支援機構評議員会議事録
【開催日時】平成29年3月21日16:00~17:00
【場 所】熊本大学医学部附属病院山崎記念館研修ホール
【出席者】水田理事長他理事7名 評議員12名、計20名出席
【協議事項】
*(1)、(3)について機構事務局から、(2)について医療政策課から(4)について谷口理事から資料1~4に基づき説明
(1) 平成28年度 事業実績について資料1
【結 果】 了承
【意見等】 特になし
(2) 平成29年度 事業計画について資料2
【結 果】 了承
【意見等】
- 看護師の不足について人材派遣センターにお金を払うが 高いし、雇用しても半年で退職したり、養成した看護学生も県外に出ていく。熊本県内に就職する方策はないのか?
- 県としては修学資金を貸し付けて県内に就職したら返還しなくていい制度や高校、専門学校、大学での啓発、県内での研修の場を提供したりして県内定着を高める取り組みをしている。
- 医師不足の支援の中で「医師が地域と都市部を循環して勤務するシステムづくり」については具体的な動きはあるか?
- 今のところ具体的には教育拠点で学生の研修や臨床研修、専門研修を行っている。これまで専門医研修は都市部が中心であったが、今後新しい専門医制度の中で地域の病院を研修施設に入れて、地域で研修資格が取れるようにすることで地域と都市部を循環するシステムをつくることが出来ると考えている。
- 今後医師全体は数が増えて過剰になるが、外科系は人数が増えない。いくら医師が増えても外科系が増えないならどうしようもないと思う。
- 学生が自分の価値観で選ぶので日本では全体的にそういう傾向にある。佐賀では収入で色を付けるとかやっていたが、外科系は良いが内科系はのめる話ではなく、今は止めている。妙案はなく、地道に学生に話していくしかない。
- 押し付けることはできないので、初期研修医にとって魅力的なスローガンとか研修体制など提案していくしかない。国に関しては、提案があれば大きな枠組みを変えていく方法はあるのかもしれないが、現時点では難しい。それは内科系、外科系といった枠だけでなく診療科の問題でもあるので。
- 地域医療構想の策定にあたって県全体のビッグデータがあると思う。内科系、外科系の医師がどれだけ必要なのか将来予測、それに対して現状との不足状況がどうなのか分かると思う。学生の希望だけでなくこのような客観的なデータを見せることも必要。
- 将来外科系は足りなくなるが、一般外科は当然必要である。例えばがん治療では、ロボット技術や高度化してくる中で、田舎でそのようなことを維持することは困難である。地域では、確実な診断を行い、セカンドオピニオン機能を充実させ、本人が希望する病院に治療お願いし、後の治療に関して我々が連携して行うシステムにならざるを得ない。そういう意味で今後外科医をどう確保していくか大きな問題である。
(水田理事長)
新専門医制度が始まり大方の診療科は指導医がいないと専門医取得ができない問題もあり、県や医師会、地域の先生方と話して、なるべく医師不足が生じないような取組をやっていきたい。
【結 果】 了承
【意見等】 特になし
(4) 熊本県地域臨床実習支援制度について資料4
【結 果】 了承
【意見等】
- 受け入れるためには指導できる先生を配置しないとできないと思う。
(水田理事長)
まだ調整、検討しなければならない事項があるので、そのうえで具体的な案を出していきたい。
【報告事項】
*(1)~(7)について機構事務局から、(8)について松井理事から説明。
(1)については月の半分を超える場合は1月とすることで説明。
(1) キャリア支援調整会議の結果について資料5-1 資料5-2 資料5-3 資料5-4 資料5-5
(2) 知事指定病院等の実情調査結果について資料6
(3) 地域医療研修連絡調整部会の結果について資料7
(4) 女性医師キャリア支援センターホームページについて資料7
(5) 熊本県医師キャリアサポートブック等について資料8-1 資料8-2
(6) 平成28年度夏季地域医療特別実習について資料9
(7) 地域医療支援機構講演会(3月4日)について資料10
(8) 地域医療・総合診療実践学寄附講座玉名教育拠点の状況について資料11
【意見等】
- 玉名教育拠点は教える先生が非常に熱心で、受けている人は、数年経てばどこに行っても役に立つ総合専門医になりそうだと思っている。ただし、指導は厳しいようだ。
【その他】
特になし
以上