医師修学資金とキャリア支援

　2023年８月１６日～１７日にかけて、天草上島地域及び離島において1泊2日の「令和5年度夏季地域医療特別実習」を行いました。今回は、熊本大学医学部生（医師修学資金貸与学生）９名、自治医科大学生（熊本県出身者）１１名の計２０名の医学部生が参加しました。

＜講話＞
　上天草市役所松島庁舎　保健センターで、「健康増進、母子保健等について（健康づくり推進課）」「福祉、障がい者支援等について（福祉課）」「介護保険事業等について（高齢者ふれあい課）」をテーマに、各課所属の保健師３名よりお話しいただきました。

＜フィールドワーク＞
　フィールドワークでは、湯島グループ（湯島Ａ・Ｂ）、御所浦グループ（御所浦Ａ・Ｂ）に分かれ、海上タクシーで湯島、御所浦の各島へ渡り、診療所の施設見学や地域視察等を行いました。
▼ 湯島グループ

▼ 御所浦グループ

＜病院等見学＞
　上天草総合病院では、病院事業管理者　岸川　秀樹先生から施設や地域の特色についてお話を伺いました。その後、病院施設内や隣接する上天草看護専門学校の施設見学を行いました。

＜懇談会＞
　懇談会では、今回の実習関係者の皆さまとの交流を図りました。
　上天草市長　堀江 隆臣 様、熊本県へき地医療医師の会 会長　片岡 恵一郎 先生、上天草総合病院 院長　脇田 富雄 先生、熊本県へき地医療支援機構　小山 耕太 先生より、将来の地域医療を担う学生へ向け激励の言葉をいただきました。
　学生はフィールドワークでの気づきをフォトボイスで発表したり、ご出席いただいた関係者の方々や教員、他大学生と積極的に会話を交わしたりと交流を深めていました。

＜全体発表会＞
　会場に上天草看護専門学校 ２階の講堂をお借りし、事前学習で学んだこと、フィールドワーク等の今回の実習を通しての成果、考察、感想、地域の課題などを各グループでスライドにまとめ、全体発表会を行いました。
　発表に対し、他グループの学生や教員から多くの質問や意見が上がったり、同席いただいた上天草総合病院　脇田院長より、長年、地域や医療現場に関わってこられた視点からのお話や意見をいただいたりと、充実した発表会になりました。

　新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の影響で、やむを得ず令和２年度～令和４年度は開催を見送ることとなったため、今回の夏季地域医療特別実習は約４年ぶりの開催となりました。
　まだ、新型コロナウイルス感染症は予断を許さない状況ではありますが、医療機関や自治体、地域の方等、多くの方々のご協力のもと、今回の実習を無事に終えることができました。
　この度、ご協力いただいた皆様に深く感謝を申し上げます。